ホンダ・L700

L700

ホンダ初のライトバンとして1965年9月に発売されたのが「L700」です。

全長3,690mm×全幅1,485mm×全高1,400mmのボディは独立したフレームを持つ保守的な構造で、サスペンションはフロントが国産車初のマクファーソンストラット式、リアがオーソドックスなリジッド・リーフ式でした。

エンジンはスポーツカー「S600」用をベースにした水冷直4DOHC687ccで、シングルキャブレターながら最高出力52ps / 7,500rpm、最大トルク5.8kg・m / 4,500rpmというハイスペックを誇りました。

現代の660ccの軽自動車とほぼ同等のスペックを、半世紀以上も前に実現していたことは驚異的とも言えます。

駆動方式はFRで、フルシンクロの4速MTとの組み合わせで最高速度120km/hの性能を発揮しました。

グレード体系は標準グレードの「LA700」と、ラジオやヒーター、ホワイトリボンタイヤなどが備わる上級グレード「LM700」のラインナップでした。

その後1966年9月に、S800用の791ccエンジンをシングルキャブ化するなどしてデチューン (それでも最高出力58ps / 8,000rpm、最大トルク6.3kg・m / 4,500rpmを発生) した「L800」に発展します。

L700 / L800は優れた動力性能と同時に、高回転型エンジンながら意外な扱いやすさも備えていました。

また乗り心地はハードだった半面、ハンドリングはライトバンながら優秀で、地味ながらホンダらしさにあふれたクルマでした。

とは言え、整備性に難のあるDOHCエンジンは商用車向きとは言い難く、人気も一向に振るわなかったため、1968年をもってL800は生産が打ち切られてしまいます。

結局のところ、L700 / L800はメーカーの意欲が空回りしてしまった「迷車」と言えるでしょう。

ここでは、発売当初のL700のカタログを紹介します。

L700
嫌味のないスタイリングですが、無難過ぎて高性能を体現しているとは言い難いですね。
L700
商用車としての実用性そっちのけで?走行性能の高さをアピール。
L700
片隅に荷室スペースが申し訳程度に紹介されています(笑)。

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