BMW700

BMW700

1950年代後半、BMWは高級車部門の販売不振により、深刻な経営不振に陥っていました。

その状況を打破すべく1959年8月に投入した新型大衆車が、「700」です。

バブルカー「イセッタ」から発展した「600」をベースに設計され、エンジンは同社のモーターサイクル用空冷水平対向2気筒697cc (最高出力46ps) がリアに搭載されました。

モノコック構造のボディは当初2ドアクーペのみの設定で、全長3,540mm×全幅1,480mm×全高1,270mmのサイズでした。

サスペンション形式はフロントにデュボネ式、リアにトレーリングアーム式が採用されました。

その後同年12月に2ドアセダンが、1960年にクーペの高性能版「スポーツ」が、1961年にカブリオレが追加されます。

追って1962年、セダンがロングホイールベース化により居住性を改善した「LS」に移行、翌1963年にはクーペもそれに続きました。

こうした改良の成果もあり、700の販売は好調でした。

さらに1961年発売の中級車「1500/1600/1800」のヒットによりBMWの業績は回復、経営危機を脱します。

こうした状況変化に伴い700は役目を終え、1965年に後継車を持たないまま生産が打ち切られました。

まず、初期型セダンの北米向けカタログを紹介します。

BMW700
空冷RR車特有のグリルレスのフロントマスク。キドニーグリルも備わらないので、BMWらしくないですね。
BMW700
オーソドックスな3ボックス型のボディ。
BMW700
初期型の後席は大人には窮屈だったかもしれません。
BMW700
最高速度120km/hの性能は、当時の大衆車としてはかなり優秀でした。

続いて、LSのオランダけカタログを紹介します。

BMW700
ダブルバンパーに変更されています。
BMW700
ホイールベースが160mm延長され、伸びやかなプロポーションに。
BMW700
BMW700
リアエンジン車なのでラゲッジスペースはフロントに用意。
BMW700
左側にスピードメーター、右側に時計を配置。大衆車とは言えBMWだけに、タコメーターの備えがないのが残念に思えてしまいますね。
BMW700
BMW700
BMW700
小さなテールフィンは、当時のトレンドでした。
BMW700
排気量は700ccのまま据え置かれました。
BMW700

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