日産・チェリー

チェリー

日産自動車が初めて世に送り出した前輪駆動車が「チェリー」です。

発売は1970年4月で、サニーよりワンランク下のエントリーモデルと位置づけられました。

当初は2ドア / 4ドアセダンが設定され、ボディサイズはサニーより一回り小さい全長3,610mm×全幅1,470mm×全高1,380mm、車両重量は610~670kgと軽量でした。

ドライブトレインは、エンジンをトランスミッションと二階建てで横置きするイシゴニス式が採用されました。

当初用意されたエンジンは、1L直4OHVシングルキャブ仕様のA10型 (最高出力58ps) と、1.2L直4OHVツインキャブ仕様のA12型 (最高出力80ps) の2種類でした。

足回りはフロントがストラット式、リアがトレーリングアーム式の4輪独立懸架を採用。

リアがリジッド・リーフのサニーよりも、先進的な設計でした。

その後1971年9月、テールゲートが備わる3ドアクーペを追加、さらに1972年3月に3ドアバンと、A12型シングルキャブエンジン (最高出力68ps) 搭載車が加わり、ラインナップが完成します。

そして同年6月に、1度きりのマイナーチェンジを実施。

1974年9月に後継車種「チェリーFⅡ」が登場するものの、チェリー1000シリーズのみしばらくの間併売されました。

チェリーは日産初のFF車ながら操縦安定性のレベルが高かったうえ、乗り心地や居住性も良く、トータルバランスは完全にサニーやライバルのパブリカを凌駕していました。

しかし個性の強いスタイリングが災いし、販売面ではパブリカに及びませんでした。

まず、初期のセダンのカタログを紹介します。

チェリー
キャッチフレーズは「超えてるクルマ」。

チェリー

チェリー
人間の瞳をモチーフにした「アイライン・ウィンドウ」が外装デザインのポイントでした。
チェリー
2ドアも4ドアもCピラーの形状は同一。

チェリー

チェリー
センタートンネルのないFF方式の利点を生かし、居住性はFR方式の兄貴分サニーより優れていました。
チェリー
個性的な外装デザインとは対照的に、インパネのデザインはオーソドックス。
チェリー
パンタロンスーツの女性モデルが70年代してますね。

チェリー

チェリー

チェリー
A12型ツインキャブエンジン搭載の高性能グレード「X1」と、スタイリッシュなバン。

チェリー

チェリー

チェリー

チェリー
トランスミッションは4速フロアMTのほか、廉価グレードには3速コラムMTも用意。ATは最後まで設定されませんでした。

続いて、クーペのカタログを紹介。

チェリークーペ

チェリークーペ
A12型ツインキャブエンジン搭載の「X-1 / X-1・L」は最高速度180km/h、ゼロヨン加速16.8秒の俊足を誇りました。
チェリークーペ
プレーンバックと呼ばれるフォルムが特徴。スタイリッシュさと引き換えに、斜め後方視界は劣悪でした。
チェリークーペ
テールゲートの採用で実用性も確保。
チェリークーペ
X1・LとGL・Lはウッドステアリング&シフトノブを採用。

チェリークーペ

チェリークーペ
荷室スペースでくつろぐこともできます。

チェリークーペ

チェリークーペ
シフトフィールも優れていました。

チェリークーペ

チェリークーペ

チェリークーペ
セダンと比べ80mm長く20mm広く、そして65~70mm低いディメンション。

チェリークーペ

最後にバン専用カタログを紹介します。

チェリーバン
商用車のカタログとは思えない表紙ですね。
チェリーバン
バンのリアサスペンションはリジッド・リーフ式にダウングレード。しかし、乗り心地・操縦安定性とも悪くありませんでした。
チェリーバン
貨物車というよりも、洒落たワゴンとしてアピールしていますね。

チェリーバン

チェリーバン
バンのエンジンは1LのA10型のみ。

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□ 日産・チェリーFⅡ

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