三菱・ランサー (初代)

ランサー

高性能セダン「ランサー・エボリューション」で名をはせたランサーの初代モデルがデビューしたのは、1973年2月のことでした。

大衆車クラスのコルト・シリーズが一クラス上のコルトギャランに移行、軽自動車ミニカとのギャップが大きくなったため、間を埋める車種と位置づけられました。

ボディは2ドアセダンと4ドアセダンが用意され、全長3,960~3,965mm×全幅1,525mm×全高1,360mmの大きさでした。

駆動方式はコンベンショナルなFRで、サスペンションもフロントがストラット式、リアがリジッド・リーフ式という平凡な形式が採用されました。

エンジンは当初、新開発の1.2L直4OHV「ネプチューン」 (最高出力70ps) と、ギャランにも搭載されていた1.4L直4SOHC (最高出力92ps) および1.6L直4SOHC「サターン」 (最高出力100ps) の3種類を設定。

同年9月には、1.6Lツインキャブエンジン (最高出力110ps) 搭載のホットグレード「GSR」と、4ドアバンが追加されます。

マイナーチェンジは1974年10月と1976年11月の2回実施され、ともに外装デザインが一部変更されました。

また2度目のマイナーチェンジの際には、セダン1.2L車のエンジンをSOHCのサターンに変更。

初代ランサーの生産は、2代目にバトンタッチされる1979年3月まで続けられました。

初代ランサーは古典的な足回りながら操縦安定性・乗り心地とも良好で、動力性能や居住性、装備なども平均点以上という、バランスの取れた大衆車でした。

販売面ではカローラやサニーには及ばなかったものの、モデル末期まで一定数の販売台数を維持するなど、十分な成功を収めました。

まず、デビュー当初のカタログを紹介します。

ランサー

ランサー
スラントしたボンネットフードが特徴。
ランサー
1.2L車で最上級に位置する1200GL。縦型のテールランプは、後のマイナーチェンジでL型、横型と変化します。
ランサー
1.2L車の中間グレード1200ELと、廉価グレード1200スタンダード。
ランサー
5速MT搭載の1400SL-5は、タコメーターも装備。
ランサー
1.4L車の中間グレードGLと廉価グレードEL。GLには時計が備わりました。
ランサー
木目調インパネがラグジュアリーな雰囲気を醸す1400GLのインパネ。
ランサー
デビュー当初の最上級グレード1600GL。2ドアのみの設定でしたが、後に4ドアも追加。

ランサー

ランサー
ロングノーズのプロポーションの代償として、後席スペースは決して広い方ではありませんでした。

ランサー

ランサー
上級車ギャラン譲りのサターンエンジン。
ランサー
こちらはランサー用に新開発されたネプチューンエンジン。
ランサー
リアサスペンションは古典的なリジッド・リーフ式ながら、乗り心地と操縦安定性を高い次元で両立させていました。
ランサー
5速MTとタコメーターが備わるのは1400SL-5と1600GSLの2グレード。
ランサー
前輪ブレーキはGL / SL-5 / GSLがディスク式で、それ以外はドラム式でした。

続いて、1976年のマイナーチェンジ後のカタログを紹介。

ランサー
イメージキャラクターは俳優の竹脇無我。
ランサー
最廉価グレードの1200ポピュレール。大型バンパーの採用でイメージが大分変っています。
ランサー
5連メーターがスポーティなムードを醸すGSRのインパネ。
ランサー
1.6L車のエンジンがサイレントシャフト (バランサーシャフト) 付のサターン80に進化し、振動の軽減を実現。
ランサー
ポピュレールは最廉価グレードながらラジアルタイヤを装着 (ほかは1600GSRのみ)。一方、前輪ブレーキは唯一ドラム式というアンバランスな仕様でした。
ランサー
SL-5のメータパネルは、初期の3眼式から5眼式にアップグレードされています。
ランサー
ランサー全車のうち1400GLのみ3速ATの選択が可能でした。
ランサー
GSLのメーターも3眼式から5眼式に。
ランサー
ランサー最強・最速グレードのGSR。しかし排出ガス規制の影響で、最高出力は初期型から10ps低下しています。

ランサー

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□ 三菱・ランサーEX

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