三菱・ミニカスキッパー

ミニカスキッパー

三菱自動車がこれまでに販売した唯一の軽スペシャリティカーが、「ミニカスキッパー」です。

ベースモデルは軽セダン「ミニカ71」で、デビューは1971年5月のことでした。

2ドアクーペ型ボディは全長2,995mm×全幅1,295mm×全高1,275mmの大きさで、ミニカ’70より70mm低められていました。

駆動方式はFR方式で、エンジンはレッドエンジンと呼ばれた水冷2サイクル2気筒を採用。

シングルキャブ仕様とツインキャブ仕様があり、最高出力 / 最大トルクはそれぞれ34ps / 3.8kg・m、38ps / 3.9kg・mでした。

サスペンション形式はミニカ71同様の、フロント:ストラット式、リア:5リンク・リジッド / コイル式が踏襲されました。

その後1972年10月のマイナーチェンジで、エンジンを水冷4サイクル2気筒SOHCのバルカンエンジン変更、車名が「ミニカスキッパーⅣ」となります。

エンジンの最高出力 / 最大トルクはシングルキャブ仕様が32ps / 3.0kg・m、ツインキャブ仕様が36ps / 3.2kg・mでした。

エンジンの刷新で静粛性向上や排出ガスクリーン化を実現したミニカスキッパーⅣですが、1974年7月に生産が打ち切られます。

軽スペシャリティカー市場の縮小によるもので、後継車種が登場することなく一代限りで姿を消しました。

まず、デビュー当初のカタログを紹介します。

ミニカスキッパー
垂直に切り落とされたテールエンドと、後方視界を確保するためのスクープウィンドウが特徴。
ミニカスキッパー
唯一ツインキャブエンジンを搭載する最上級グレード「GT」。4灯式ランプの内側はフォグランプ。
ミニカスキッパー
GTはタコメーターや3本スポークステアリング、センターコンソールを装備し、ミラーも唯一砲弾型を採用。
ミニカスキッパー
中間グレードの「L/L」は、平形ミラーを採用。
ミニカスキッパー
ステアリングが2本スポークとなることや、タコメーターの代わりに時計が備わることがGTとの相違点。
ミニカスキッパー
ドア内側のスピーカーはオプション。いかにも後付け然としたデザインですね。
ミニカスキッパー
最廉価グレード「S/L」。後ろ姿は上級グレードと変わりません。
ミニカスキッパー
メーターパネルが質素なブラック仕上げとなり、センターコンソールも備わらないものの、L/Lにはないタコメーターを装備。
ミニカスキッパー
ガラスハッチは洒落ていますが、積載性が悪かったことは容易に想像できます。
ミニカスキッパー
後席スペースは狭く、実質的に子供用でした。
ミニカスキッパー
ミニカ71で選べた空冷エンジンの設定はなく、全車水冷エンジンを採用。
ミニカスキッパー
メカニズムはごくオーソドックスでした。
ミニカスキッパー
当時クーペやハードトップで流行ったリアウィンドウバイザーやリアスポイラーを、抜かりなくオプション設定。
ミニカスキッパー
ボンネットメーターやオーバーヘッドコンソールも用意。
ミニカスキッパー
最小回転半径3.8mの小回り性はミニカスキッパーの隠れた美点。

続いてマイナーチェンジ版のミニカスキッパーⅣのカタログを紹介します。

ミニカスキッパー
美しい白人女性で「さわやか4サイクル」のイメージを演出。
ミニカスキッパー
 エクステリア面ではフェンダーミラーやホイールのデザインを変更。
ミニカスキッパー
L/Lのインテリア。インパネやステアリングホイールの意匠が変更されています。
ミニカスキッパー
2サイクルエンジン特有の騒音が軽減され、排出ガスがクリーンになったことと引き換えに、動力性能はダウン。
ミニカスキッパー
S/Lに代わって設定されたF/Lは、タコメーターも時計も備わらない質素な仕様 (3眼メーターの左端はギア守備範囲の表示パネル)。
ミニカスキッパー
車両重量は505~520kgで、2サイクル時代から50~55kg増加。

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□ 三菱・ミニカ’70/70/71/72/73

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