フィアット・パンダ (初代)

フィアットは1979年11月、126や127の事実上の後継モデルとなる「パンダ」を発売します。

ジウジアーロがデザインを手掛けた3ドアハッチバックボディは全長3,380mm×全幅1,460mm×全高1,445mmの大きさで、コストダウンのためボディパネルやウィンドウをシンプルな平面で構成。

またボディの下回りはブラックの樹脂製で、ホワイトのボディカラーを選ぶと動物のパンダを彷彿とさせることが車名の由来となりました。

駆動方式は127同様横置きFFで、エンジンは当初126譲りの空冷652cc直2OHV (最高出力30hp) と、127に搭載されていた水冷902cc直4OHV (最高出力45hp) を用意。

組みあわせられるトランスミッションは、いずれも4速MTでした。

足回りはフロントがストラット式、リアはコストダウンのため旧式とも言えるリジッド・リーフ式が採用されました。

インテリアは、ファブリック張りのダッシュボードや取り外し式のハンモックシートが備わるユニークなものでした。

その後1983年に、オーストリアのシュタイア・プフ社と共同開発したパートタイム4WDモデル「4×4」が登場します。

1986年にはビッグマイナーチェンジが実施され、内外装デザインを刷新。

同時にリアサスペンションが半独立懸架のトレーリングリンク / コイル式に変更されたほか、エンジンラインナップが769ccと999ccの直4SOHCガソリン、および1,301ccの直4SOHCディーゼルの3タイプに一新されます。

次いで1991年、1108cc直4SOHCガソリンエンジン搭載車を追加。

このエンジンには5速MTのほか、富士重工業製のCVTも設定されました。

そしてデビューから20周年を迎えた1999年に生産を終了、次期型パンダの登場はその4年後の2003年のことでした。

パンダはシトロエン・2CVをモダナイズしたような設計思想が特徴で、機能的でパッケージングも優れていました。

走行性能や乗り心地は平凡だったものの、飽きのこない内外装デザインや実用性の高さから、ベストセラーかつロングセラーとなりました。

まず、初期型の日本向けカタログを紹介します。

パンダ
141はパンダの型式。
パンダ
生産コスト低減のため、ボディパネルやガラスは平面で構成されていました。
パンダ
一番手前の白黒のボディカラーこそ、パンダの車名の由来。
パンダ
初期型は左右非対称のフロントグリルが特徴。
パンダ
日本の都市部にも違和感なく溶け込むパンダ。
パンダ
日本に導入されたのは「パワフルな」902cc版。
パンダ
現代の軽自動車よりもコンパクトなサイズ。
パンダ
シートをフルフラットにすれば車中泊も可能。初期型ならではの芸当でした。
パンダ
大開口のダブルサンルーフはオプション。
パンダ
簡易的なハンモックシートながら、優れた座り心地とサポート性を実現。

パンダ

続いて、1990年代前半に発行された日本向けカタログを紹介。

パンダ
初期型と比べ幾分「普通のクルマ」に近づいたエクステリア。
パンダ
日本の古い町並みにも無理なく溶け込んでいます。
パンダ
シートが一般的なタイプに変更され、多彩なシートアレンジを失った一方、クーラーやダブルサンルーフの標準化など装備は充実しました。
パンダ
1.1Lエンジンはスペックこそ52馬力に過ぎなかったものの、良く回り活気に富んでいました。

パンダ

パンダ
日本向けのラインナップはFF+CVTの「オートマチックセレクタ」と、4WD+5MTの「4×4」の2タイプ。

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