1961年に発売された大衆車パブリカは、当初セダンのみでスタートしましたが、翌1962年に商用モデルのバンが追加されます。
しかし、販売面では質素すぎる内外装が受けず伸び悩みました。
そこで、販売促進策として1963年に豪華版のデラックスが追加されると販売台数が増加。
ようやく、パブリック・カー (国民車) に由来する車名にふさわしい人気を獲得することができたわけですね。
さらにこの年には、オープンモデルのコンバーティブルが追加されています。
そして翌1964年に初のマイナーチェンジが実施され、エンジンのスペックが最高出力28ps / 最大トルク5.4kg・mから最高出力32ps / 最大トルク5.6kg・mに向上しました。
今回は、マイナーチェンジ後のカタログを紹介しましょう。
まずはセダンから。
表紙は水辺でガチョウと戯れるファミリーとパブリカ ・デラックス。ガチョウがパブリカに被っても気にしません(笑)。
美人のママさんでうらやましい。
CピラーのDELUXEのオーナメントが誇らしげに輝きます。
最高出力が4馬力向上したものの、なぜか最高速度は110キロのままです。以前が盛った数値だったとか?
マイナーチェンジでシート表皮やドアトリムの色も変更されています。
リアシートの両側に灰皿が設けられていることが自慢げに謳われています。時代を感じさせますね。
インパネのデザインを一新、メーターはそれまでの長方形から扇形に変更されています。
デラックスでもラジオはオプションでした。「特別注文部品」という表記がいまとなっては新鮮ですね。
こちらは廉価版のスタンダード。バンパーオーバーライダーやサイドモールがなく、シンプルな外観となっています。
内装もデラックスに比べると質素。前席のリクライング機構も省かれています。
遠くを見やる若夫婦。奥さんが手に花を抱えていますが、どんなシチュエーションなのでしょうか?奥にコンバーチブルの姿がありますね。
冷却水がいらず、手入れも簡単と空冷エンジンのメリットをアピール。
低重心で回転バランスの優れた水平対向2気筒エンジンは、当時シトロエン2CVにも採用されていました。
高速性能や登坂能力、4サイクルならではのエンジンブレーキの効きなどをアピール!
ここではコンパクトなボディと小回り性をアピール。前後重量半分は、現在のBMW並みの50:50を実現!
こちらは2速ATのトヨグライド付。イージードライブのお陰か、中の女性も楽し気です。
トヨグライドは、トルクコンバーター型のオートマチックトランスミッション (通称トルコンAT) 。わずか700ccのエンジンとトルコンATの組み合わせは、当時は画期的だったようです。
3年間で15万台突破とあるので、月間換算で4,000台あまりになりますね。クルマがまだまだ高嶺の花だった時代ですから、これでも随分売れた方なのでしょう。
ボディカラーはデラックスが3色、スタンダードが3色。赤 (ピオニーレッド) はマイナーチェンジで追加された新色です。
現在はパブリカ店はカローラ店に変わっています。
続いてはパブリカバンのカタログ (デラックス追加時) です。
表紙は新発売のパブリカバン・デラックス。家族でフォーマルな場に出かけたときに草原で休憩、というシチュエーションでしょうか?
バンパーオーバーライダーとサイドモールはセダンのデラックス譲り。
リクライニング・シートやヒーターが装備されるデラックスなら、確かにドライブの楽しさも倍増したことでしょう。
ヘッドランプにクロームメッキのリムが付くこともスタンダードとの相違点。
最大積載量は300kg。クルマを変えたところで売り上げが倍増するわけない・・・と野暮を言ってはいけません(笑)。
ブルーのシート表皮とドアトリムがバンの特徴。クーラーのオプションなどなかった当時、セダンの赤よりも、こちらの方が夏は涼しく感じられたに違いありません。
リクライニング・シートや熱線吸収ガラスなど、快適装備はセダンのデラックスと変わりません。
バンはインパネロワー部分もブルー。
「荷物室は広くて清潔です」。逆に不潔な荷物室の車種などあったの?と突っ込みを入れたくなります。
これだけ積めれば商用にもレジャーユースにも十分ですね。
こちらはシンプルなスタンダード。「ANGEL」というカフェ&ケーキ店は実在したのでしょうか?
スタンダードはシート表皮やドアトリムが質素ですが、これでも十分ですね。
セダンより車両重量が40kg重いことなどから、定値燃費は3km/h劣る22km/hでした。
「パブリカバンはどんな道にも強い」とありますが、登坂能力はセダンの23.7°から17.2°に低下しています。非力なエンジンにとって40kgの重量増は大きかったようです。
ふと気づけば、このマップには当時アメリカ占領下にあった沖縄が含まれていません。こんなところにも時代が感じられますね。
ボディカラーはデラックス、スタンダードとも2色。いまでは定番となっている白やシルバーがないのは、逆に新鮮に感じられますね。
パブリカ川崎はもちろん現在は存在しない会社です。
最後にコンバーティブルのカタログを紹介。
コンバーティブルはセダン・デラックス同様、バンパーオーバーライダーやサイドモールなどが備わります。
当時4人乗りのフルオープン・コンバーティブルといえば、国産車ではパブリカコンバーティブルが唯一の存在でした。(コンパーノ・スパイダーは1965年の発売)
草原に佇むパブリカコンバーティブルとカップル。4人乗りとはいえ、2人のためのデートカーとして売り出したかったのでしょう。
幌を立てた姿もサマになりますね。
空冷水平対向2気筒エンジンはツインキャブ化され、セダンから4ps / 0.1kg・mアップの最高出力36ps / 最大トルク5.7kg・mを発生。最高速度はセダンより10km/h高い120km/hに達したものの、出力特性はピーキーでした。
オープン化に伴いボディ補強を施しながらも、車両重量はセダン・デラックスの20kg増しの620kgに抑えられていました。
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□トヨタ・パブリカ (初代)~その1
□トヨタ・パブリカ (初代)~その3
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