フォルクスワーゲン・タイプ3

タイプ3

1940年代後半から1950年代にかけ、世界的な人気を獲得したフォルクスワーゲン・タイプ1「ビートル」。

しかし1960年代に入ると、設計の新しいライバル車に対し見劣りする部分が目立ち始め、人気に陰りが出てきます。

そうした状況下にあった1961年9月、フォルクスワーゲンが市場に送り出したニューモデルが、通称タイプ3と呼ばれる「1500」です。

フォルクスワーゲン1500は、RRの駆動方式や空冷水平対向4気筒エンジン、フロント:トレーリングアーム式 / リア:スイングアーム式の4輪独立懸架などの基本メカニズムを受け継ぎながら、近代的なボディが与えられていました。

当初は2ドアセダンのみの設定で、ボディサイズはタイプ1より長く広く低い全長4,225mm×全幅1,605mm×全高1,475mm。

タイプ1から居住性が改善されたほか、RR方式の弱点であるトランクスペースが大幅に拡大されました。

エンジンはタイプ1用をベースにボアアップ・改良を施した1.5LOHVで、最高出力45ps / 最大トルク10.8kg・mのスペックでした。

走行性能の面でも、動力性能・操縦安定性・乗り心地すべての面でタイプ1から向上を果たしていました。

その後1962年1月に2ドアステーションワゴンのバリアントが、1965年8月にファストバックの2ドアセダンがラインナップに加わります。

その際タイプ3全シリーズの排気量が1.6Lに拡大され、車名を「フォルクスワーゲン1600」に変更。

こうしたバリエーションの拡大やバージョンアップにも関わらず、タイプ3はメーカーが期待したほどの人気を獲得できず、タイプ1よりも早く1973年に生産が打ち切られました。

ここでは、1968年モデル日本版のカタログを紹介します。

タイプ3
表紙からオートマ車をフューチャーしていることが分かります。
タイプ3
タイプ1のATがシフト操作の必要な半自動式なのに対し、こちらはトルクコンバーターを用いた全自動式。
タイプ3
タイプ1やオペル・カデットなどで混雑する西ドイツの(?)街中を行くフォルクスワーゲン1600オートマチック。
タイプ3
左からノッチバックセダン、ヴァリアント、ファストバックセダン。顔つきだけでは判別がつきませんね。
タイプ3
後ろ姿を見れば違いは一目瞭然。あなたはどのタイプがお好み?
タイプ3
エンジンは廉価グレードを除きツインキャブ仕様。トーションバー式サスペンションや15インチの大径タイヤなどはタイプ1譲り。
タイプ3
単眼メーターのタイプ1に対し、こちらは3眼メーターの採用で上級ムードを演出。
タイプ3
当時としてできうる限りの安全対策が施されていました。
タイプ3
ウィンドウォッシャーはタイプ1同様、スペアタイヤの空気圧を利用する合理的な方式でした。これが「ゼイタク」と言えるかどうかは・・・。
タイプ3
タイプ3の基本形、ノッチバックの1600Lは、きわめてコンサバなスタイリング。
タイプ3
フロントフードとリアフードに、浅めながらも十分なトランクスペースを確保。価格を抑えたシングルキャブ仕様の「1600A」も用意されていました。
タイプ3
流麗なファストバックが特徴的な1600TL。
タイプ3
独立したトランクルームを持ち、最後までテールゲート付モデルは設定されませんでした。
タイプ3
ヴァリアント (ステーションワゴン) の1600L。タイプ1にはヴァリアントの設定がなかっただけに、一定のニーズがあったようです。
タイプ3
テールゲートをあげてもあげなくても、ワゴンはワゴンだと思いますが・・・。
タイプ3
まず座面を引き上げてから背もたれを倒し、荷室スペースを拡大する方式。
タイプ3
リアエンジン車なので荷室フロアは高めだったものの、フラットかつ広い荷室スペースは魅力的。
タイプ3
ヴァリアントにも廉価版1600Aを用意。
タイプ3
最高速度はツインキャブ+4MT仕様が135km/h、同3AT仕様が130km/h、シングルキャブ+4MT仕様が125km/h。

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