5ナンバーコンパクトカーの走行性能を徹底比較!!

5ナンバーサイズのコンパクトカーは、いまとても人気があります。
日本の道路事情にピッタリのサイズ感が魅力ですが、走りも気になりますよね?
ここでは5ナンバーサイズのコンパクトカー6車種をピックアップし、走行性能を徹底比較しますので、購入時の参考にどうぞ。
ハイブリッド&クリーンディーゼル車の動力性能を比較
まず各車のハイブリッド&クリーンディーゼル車の動力性能を比較してみましょう。
比較する車種は以下の6台で、いずれもFF車を選択しています。
トヨタ・アクア 1,980,000円~2,400,000円

トヨタ・ヤリス ハイブリッド 2,013,000円~2,348,000円

日産・ノート e-パワー 2,033,900円~2,576,200円

ホンダ・フィット e:HEV 1,997,600円~2,664,200円

マツダ・マツダ2 ディーゼル 1,903,000円~2,541,000円

スズキ・スイフト ハイブリッド 2,087,800円

アクア、ノート、フィットには走りを追求したホットハッチが設定されていますが、ここでは除外し、ノーマルモデル同士で比較します。
まずはじめに、各車種のパワートレインを比較してみましょう。
■ パワートレインの方式は各車まちまち
6台のスペックは以下のとおりです (いずれもFF車)。
項目 / 車名 | アクア | ヤリス ハイブリッド | ノート e-POWER | フィット e:HEV | マツダ2 ディーゼル | スイフト ハイブリッド |
---|---|---|---|---|---|---|
パワートレイン | 1.5Lガソリンエンジン+モーター | 1.5Lガソリンエンジン+モーター | 1.2Lガソリンエンジン+モーター | 1.5Lガソリンエンジン+モーター | 1.5Lディーゼルエンジン | 1.2Lガソリンエンジン+モーター |
エンジンの最高出力 (ps) | 91 | 91 | ※82 | 106 | 105 | 91 |
エンジンの最大トルク (kg・m) | 12.2 | 12.2 | ※10.5 | 13.0 |
25.5(6AT)22.4(6MT) |
12.0 |
モーターの最高出力 (ps) | 80 | 80 | 116 | 123 | — | 13.6 |
モーターの最大トルク (kg・m) | 14.4 | 14.4 | 28.6 | 25.8 | — | 3.1 |
トランスミッション | 電気式無段変速機 | 電気式無段変速機 | — | 電気式無段変速機 | 6AT / 6MT | 5AGS |
車両重量 (kg) | 1,080~1,130 | 1,050~1,090 | 1,190~1,220 | 1,190~1,210 | 1,110~1,140 | 970 |
WLTCモード燃費 (km/L) | 33.6~35.8 | 35.4~36.0 | 28.4 | 27.1~30.2 | 21.6~25.2 | 23.0 |
※:発電専用
クリーンディーゼルエンジンを搭載するマツダ2をのぞく5台は、ハイブリッドシステムを搭載しています。
ひとことでハイブリッドシステムと言っても、メーカーにより方式が異なる点に注意が必要です。
アクアとヤリスに搭載されるハイブリッドシステムはスプリット式と呼ばれる方式で、エンジンとモーターの両方を使ってタイヤを駆動します。

高度で複雑なメカニズムを持つことや、エンジンとモーターが対等の関係にある点が特徴です。
トランスミッションは、電気式無段変速機が組み込まれています。
最大のメリットは、圧倒的な燃費性能にあると言えるでしょう。
スイフトのハイブリッドシステムはパラレル式と呼ばれ、エンジン+モーターでタイヤを駆動する点はスプリット式と同じですが、構造はずっとシンプルです。

モーターの出力も遥かに小さいので、エンジンが主でモーターが従の関係にあると言えます。
ノートのe-POWER (イーパワー) は、シリーズ式ハイブリッドシステムの一種です。

スプリット式やパラレル式と異なり、エンジンはもっぱらバッテリーの充電にために使われ、タイヤはモーターのみで駆動します。
フィットのe:HEV (イーエイチイーブイ) もシリーズ式ハイブリッドシステムを採用していますが、ノートよりも複雑な制御を行っています。

常時モーターの動力で走行するe-POWERと異なり、モーターよりもエンジンの方が効率が高くなる高速巡行時は、モーターを停止させてエンジンの動力でタイヤを駆動する点が特徴です。
また、発電をエンジンのみで行うe-POWERに対し、e:HEVはエンジンと発電専用のモーターにより発電を行います。
搭載されるトランスミッションは、電気式無段変速機です。
高速走行時の燃費では、e-POWERよりもe:HEVの方が有利と言えるでしょう。
まとめると、エンジン+モーターの力で走行するのがヤリスとスイフト、モーターのみで走行するのがノート、モーターをメインとしつつ状況によりエンジンで走行するのがフィット、そして唯一のエンジン車であるマツダ2、ということになります。
ヤリスとスイフトを比較すると、スイフトはスペックこそヤリスより非力ですが、圧倒的に軽い車重でカバーしていると言えるでしょう。
ノートとフィットはモーターの強力なトルクが印象的ですが、スペックはノートの方が上回っています。
ただ、どちらも大容量のバッテリーを搭載するため、車重の重さがマイナス要素です。
唯一の純エンジン車であるマツダ2は、特に6AT車のトルクの大きさが印象に残ります。

■ 実際に一番動力性能が高いのはノート!
5台の中で加速の力強さやアクセルレスポンスが優れているのは、強力なモーターを搭載するノートとフィットの2台。
特に加速性能が高いのはノートです。

数値的な速さだけでなく、アクセルを踏み込んだ瞬間の力感も群を抜いています。
フィットはスペックがノートに劣るうえ、アクセルに対する反応が穏やかな味付けになっているので、加速感でノートに及びません。
エンジン+モーターで走るアクアとヤリスは、モーターを主動力とするノートやフィットほどの力強さはありませんが、車体が軽いこともあり動力性能は十分です。
アクアとヤリスのパワートレインは基本的に共通ですが、バッテリーの電力供給能力が高いアクア (最廉価グレードBを除く) の方がモーターのアシストが強く、加速に力強さがあります。
ディーゼルエンジンのマツダ2も力強い加速フィーリングを持っていますが、アクセルレスポンスの点ではノートやフィットに及びません。
スイフトはモーターの出力が小さいこともあり、決してパワフルとは言えませんが、軽い車体のおかげで動力性能で他車に大きく引けをとることはありません。
動力性能をまとめると、もっとも優れているのはノートで、フィット、ヤリスと続き、デミオとスイフトはほぼ横並びで4番手となります。
次に6台の実燃費ですが、燃費検証サイト「e燃費」のデータによると以下のとおりです。
- アクア 26.9km/L
- ヤリス ハイブリッド 32.1km/L
- ノート e-POWER 22.3km/L
- フィット e:HEV 23.3~25.2km/L
- マツダ2 19.3~24.0km/L
- スイフト 20.1km/L
実燃費はカタログ燃費同様にヤリスが圧倒的に良く、他車を大きく引き離しています。
2番目に実燃費がいいのはアクアで、トヨタのスプリット式ハイブリッドシステムの効率の高さが如実に現れた形です。
また、唯一ハイブリッド車ではないマツダ2も、実燃費では意外と健闘しています。
軽油の単価はガソリンより安いため、経済性でヤリス以外のハイブリッドに引けを取ることはありません。
スイフトはモーターの出力が小さく、エンジンが主役であることから、燃費性能はあまり高くありません。
動力性能と燃費性能の両立という点では、動力性能は平均レベルながら圧倒的な燃費を誇るヤリスがベストです。
トップの動力性能を持つノートと、動力性能と燃費を両立させているアクア、フィットが僅差で続きます。
マツダ2とスイフトは際立ったポイントに欠けるため、総合的な評価はいまひとつです。
ハイブリッド&クリーンディーゼル車の動力性能&燃費性能の総合評価 (5段階)
- ヤリス 4.5
- アクア 4
- ノート 4
- フィット 4
- マツダ2 3.5
- スイフト 3
ガソリン車の動力性能を比較
次に、各車種のガソリン車 (FF車) を比較します。
アクアとノートにはガソリン車の設定がないため、この項目はお休みです。
トヨタ・ヤリス 1.5 1,548,000円~2,008,000円

ホンダ・フィット 1,592,800円~2,149,200円

マツダ・マツダ2 1,529,000円~2,321,000円

スズキ・スイフト 1,377,200円~1,782,000円

フィット、マツダ2にはホットハッチも用意されていますが、ここでは除外しています。
■ エンジンのスペックはヤリスが最強
4台のスペックは、以下のとおりになります (いずれもFF車)。
項目 / 車名 | ヤリス | フィット | マツダ2 | スイフト |
---|---|---|---|---|
排気量 | 1.5L直3 | 1.5L直4 | 1.5L直4 | 1.2L直4 |
最高出力 (ps / rpm) | 120 / 6,600 | 118 / 6,600 | 110 / 6,000 | 91 / 6,000 |
最大トルク (kg・m / rpm) | 14.8 / 4,800~5,200 | 14.5 / 4,300 | 14.5 / 3,500 | 12.0 / 4,400 |
トランスミッション | CVT / 6MT | CVT | 6AT / 6AT | CVT / 5MT |
車両重量 (kg) | 990~1,020 | 1,080~1,110 | 1,060~1,090 | 870~900 |
WTLCモード燃費 (km/L) | 21.4~21.6 | 17.6~18.7 | 20.2~20.3 | 20.0~21.8 |
4台の中でエンジンがもっともパワフルなのがヤリスです。
排気量が同じ1.5Lのフィットやマツダ2と比較しても、スペックはヤリスの方が勝っています。

車重もヤリスの方が軽いので、動力性能の条件的としてはフィットやマツダ2より有利です。
スイフトは唯一排気量が1.2Lと小さいので、スペックは4台の中でもっとも劣っています。
しかし車重が圧倒的に軽いことが、パワーのハンディをカバーしていると言えるでしょう。
■ 実際の動力性能もヤリスがトップ
4台の中で一番加速性能が優れているのは、エンジンがもっともパワフルで車重も2番目に軽いヤリスです。

ヤリスはちょっとしたホットハッチと言っていいくらい、気持ちのいい加速を見せてくれます。
エンジンは4台中唯一の3気筒で、振動と引き換えに4気筒にはない力強さが感じられる点も、メリットです。
フィットとマツダ2はヤリスと同じ1.5Lですが、エンジンのスペックや車重の差により、動力性能はヤリスには一歩及びません。
一方スイフトはエンジンこそ一番非力ながら、車体の軽さのおかげでフィット、マツダ2に引けを取らない動力性能を持っています。
ガソリン車の動力性能をまとめると、優れている方からヤリス、マツダ2、スイフト、フィットの順です。
次に4台の実燃費ですが、「e燃費」のデータでは以下のとおりになっています。
- ヤリス 14.9~16.0km/L
- フィット 22.3km/L
- マツダ2 15.9~19.4km/L
- スイフト 19.7~20.7km/L
4台の中で実燃費が圧倒的に優れているのが、フィットです。
動力性能でトップのヤリスは、カタログ燃費とは裏腹に実燃費はワーストになっています。
動力性能と燃費性能を両立している点では、スイフトがベストと言えるでしょう。
ガソリン車の動力性能&燃費性能の総合評価 (5段階)
- スイフト 4.5
- フィット 3.5
- マツダ2 3.5
- ヤリス 3.5
操縦安定性は6台ほぼ互角
この項目では、6台の操縦安定性を比較します。
6台とも操縦安定性は良好で、平均点を下回る車種はひとつもありません。
ただハンドリングの味付けは異なり、ヤリスとスイフトはキビキビ系、ノートとフィットはおっとり系、アクアとマツダ2はその中間です。
ヤリスのハイブリッドとガソリン車では、ノーズの軽いガソリン車の方が軽快感がありますが、大きな差ではありません。
軽快感の点では車体の軽いスイフトがトップで、ワインディングではみずすましのように駆け回ることができます。
ステアリングの舵角が大きくなるとレシオが速くなる、可変ステアリングレシオを採用している点も、スイフトの美点です。
スイフトのハイブリッドとガソリン車を比較すると、軽量なガソリン車の方が軽快感で勝っています。
アクアはパワートレインこそヤリスと共通ながら、ハンドリングの味付けはマイルドです。
ワインディングを走行する場合、運転する楽しさならヤリス、リラックスして走れる点ではアクアが勝ります。
マツダ2はヤリスやスイフトほどシャープなハンドリングではありませんが、しっとしりしたステアリングフィールが持ち味です。
コーナリング時の安定感は抜群で、まさにオンザレール感覚。
ただ、クリーンディーゼル車はエンジンが重いので、旋回の軌跡が少し膨らみがちです。
ノートとフィットは、機敏さよりも安定性を重視したハンドリング特性なので、ワインディングをキビキビ走るという感じではありません。
しかし安心感は非常に高いので、飛ばさない人なら何の不満も感じないでしょう。
フィットは上級グレードに可変ステアリングレシオを採用している点が、ノートにはないメリットです。
5台の操縦安定性についてまとまると、味付けの違いを別にすれば5台ともかなりレレベルが高く、甲乙付け難いものとなっています。
ワインディングでキビキビ走りたいならヤリスかスイフト、ゆったりした気分で走りたいならノート、フィット、マツダ2がよいでしょう。
操縦安定性の評価 (5段階)
- アクア 4
- ヤリス 4
- ノート 4
- フィット 4
- マツダ2 4
- スイフト 4
総合的な走行性能はヤリス、ノート、スイフトが優秀!
動力性能・燃費性能と操縦安定性をトータルした走行性能では、ハイブリッド&クリーンディーゼル車ならヤリス ハイブリッドがベストです。

燃費性能を二の次にするなら、ノートをベストにあげます。
ガソリン車の中では、すべての項目で優秀なスイフトがトップです。
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