軽スーパーハイトワゴンの走行性能を徹底比較!!

室内スペースの広さや、使い勝手のよさで人気を集めている軽スーパーハイトワゴン。
しかし、いくら広くて便利でも、走りがイマイチだったらストレスが溜まってしまうでしょう。
ここでは軽スーパーハイトワゴンから人気車種を4台ピックアップし、走行性能を徹底比較してみました。
ノンターボ車の動力性能を比較
比較する車種は、以下の4台になります。
ホンダ・N-BOX / N-BOXカスタム 1,448,700円~2,131,800円

ダイハツ・タント / タントカスタム 1,386,000円~1,903,000円

スズキ・スペーシア / スペーシアカスタム 1,312,300円~1,934,900円

日産・ルークス / ルークスハイウェイスター 1,415,700円~2,043,800円

まずはじめに、売れ筋になっているノンターボ車 (自然吸気エンジン車) のパワートレインを比較してみましょう。
■ エンジンが一番パワフルなのは、N-BOX

4台のスペックを、表にまとめてみました。
項目 / 車名 | N-BOX | タント | スペーシア | ルークス |
---|---|---|---|---|
エンジンの最高出力 (ps / rpm) | 58 / 7,300 | 52 / 6,900 | 52 / 6,500 | 52 / 6,400 |
エンジンの最大トルク (kg・m / rpm) | 6.6 / 4,800 | 6.1 / 3,600 | 6.1 / 4,000 | 6.1 / 3,600 |
モーターの最高出力 (ps / rpm) | — | — | 3.1 / 1,000 | 2.0 / 1,200 |
モーターの最大トルク (kg・m / rpm) | — | — | 5.1 / 100 | 4.1 / 100 |
パワーモード | × | 〇 | 〇 | × |
車両重量 (kg) | 890~1,000 | 880~950 | 850~940 | 940~1,030 |
WLTCモード燃費 (km/L) | 20.4~21.8 | 21.4~22.7 | 20.2~22.2 | 19.0~20.9 |
4台の中で1番パワフルなエンジンを搭載しているのが、N-BOXです。
N-BOXはほかの3台と比べ最高出力で6ps、最大トルクで0.5kg・mも勝っています。
他車よりも高回転型の特性なので、特にエンジンをめいっぱい回すフル加速時に、差を実感できるはず。
そしてエンジンのスペックのはかに注目するべきポイントは、モーターの有無です。
スペーシアとルークスの2台は、エンジンのほかにモーターも搭載するマイルドハイブリッド仕様になっています。
エンジンのスペックではN-BOXに劣っていても、モーターのアシストがあるため、トータルの出力・トルクではN-BOXと互角と言えるでしょう。
さらにスペーシアに関しては、車両重量が4台の中で一番軽いため動力性能の点で有利です。
また、エンジンとトランスミッションの制御を変え、力強い走りを実現するパワーモードが備わる点もスペーシアの強みになっています。
一方ルークスは、逆に4台のうち一番車体が重いので、モーターのアシストを帳消しにしていると言えそうです。
そしてタントですが、エンジンのスペックはN-BOXに劣り、モーターのアシストもないため、一見すると不利に思えるかもしれません。
しかし、ダイハツ独自の「D-CVT」と呼ばれる非常に効率の高いCVTが、パワートレインの非力さをカバーしています。
さらにスペーシア同様に、パワーモード (D-アシスト) が備わるのもメリットです。
次に、燃費を比較してみましょう。
カタログ燃費 (WLTCモード) を見るとタントがもっとも良く、ルークスがワーストとなっています。
ルークスは、やはり車重の重さが燃費に響いているようです。
■ 実際の動力性能は、スペーシアがトップ

4台のパワートレインには、それぞれに特徴がありますが、実際に一番キビキビ走るのはスペーシアです。
エンジンは特に高出力ではありませんが、モーターのアシストやパワーモードがカバーしています。
そして車体がライバルよりも軽いことも、走りの上でプラス要素です。
そのスペーシアに次いで良く走るのが、N-BOX。
純ガソリン車なのでモーターのアシストはありませんが、ライバルよりパワフルなエンジンを搭載しているのが強みです。
特にエンジンの回転が高くなる山道の上りなどで、本領を発揮します。
ただ、エンジン回転がそこまで上がらない街乗りの走りは、ライバルと大差ありません。
動力性能の3番手は、タントです。
エンジンのスペックは平凡で、モーターのアシストもありませんが、高効率なD-CVTとパワーモードのおかげで走りは悪くありません。
スペーシアやN-BOXと乗り比べをしない限り、不満は感じないはず。
動力性能で一番劣るのは、ルークスです。
モーターのアシストはありますが、車体が4台の中で一番重いことが足を引っ張っています。
加速は良く言えば穏やか、悪く言えば緩慢で、せっかちな人はストレスを感じてしまうでしょう。
もしノンターボ車でもなるべくストレスなく走りたいなら、スペーシアがベストチョイスです。
逆にルークスは、ストレスを感じるケースが多くなります。
次に、実燃費を比較してみましょう。
4台の実燃費は、以下のとおりです。(※e燃費調べ)
- N-BOX 15.4~16.8km/L
- タント 16.0~17.2km/L
- スペーシア 17.5~18.4km/L
- ルークス 13.4~14.1km/L
実燃費ではスペーシアがもっとも良く、タント、N-BOXと続き、ワーストはカタログ燃費と同様ルークスです。
スペーシアは動力性能も燃費もトップ、ということになります。
逆に、ルークスは加速・燃費ともにワーストとなってしまいました。
ノンターボ車の動力性能&燃費性能の総合評価 (5段階)
- スペーシア 4
- N-BOX 3.5
- タント 3
- ルークス 2.5
ターボ車の動力性能を比較
続いて、軽スーパーハイトワゴンのターボ車のパワートレインを比較します。
比較する車種は、以下の4台です。
ホンダ・N-BOX / N-BOXカスタム 1,778,700円~2,252,800円

ダイハツ・タント / タントカスタム 1,650,000円~1,991,000円

スズキ・スペーシアカスタム / スペーシアギア 1,802,900円~2,006,400円

日産・ルークスハイウェイスター 1,823,800円~2,132,900円

N-BOXとタントは、カスタム系だけでなくノーマル系もターボを選ぶことができます。
一方スペーシアとルークスは、ノーマル系にはターボの設定がありません。
■ トルクの大きさでリードするN-BOX

4台のスペックは、以下のとおりになります。
項目 / 車名 | N-BOX | タント | スペーシア | ルークス |
---|---|---|---|---|
エンジンの最高出力 (ps / rpm) | 64/ 6,000 | 64 / 6,400 | 64 / 6,000 | 64 / 5,600 |
エンジンの最大トルク (kg・m / rpm) | 10.6 / 2,600 | 10.2 / 3,600 | 10.0 / 3,000 | 10.2 / 2,400~4,000 |
モーターの最高出力 (ps / rpm) | — | — | 3.1 / 1,000 | 2.0 / 1,200 |
モーターの最大トルク (kg・m / rpm) | — | — | 5.1 / 100 | 4.1 / 100 |
パワーモード | × | 〇 | 〇 | × |
車両重量 (kg) | 910~1,020 | 920~970 | 900~950 | 1,000~1,050 |
WTLCモード燃費 (km/L) | 19.0~20.4 | 19.6~21.1 | 19.2~19.8 | 17.5~19.2 |
軽自動車には馬力の自主規制があるため、ターボ車の最高出力は4台とも64psで、ノンターボ車の場合と違いメーカーによる差はありません。
しかし最大トルクには自主規制がないため、4台の数値は異なっています。
ここで注目すべきは、N-BOXです。
N-BOXはライバルよりも0.4~0.6km・m大きいトルクを、2,600回転という比較的低い発生回転数で発生しています。
主に低中回転域を使って走る街乗りでも、ライバルたちよりも力強い走りが望めるということです。
また、最高出力を他車よりも低い5,600回転で発生し、最大トルクを2,400~4,000回転という広い回転域で発生するルークスにも注目。
さらにルークスは、ノンターボ車と同様にモーターのアシストも付きます。
ただ、ライバルたちよりも車体が重いため、パワートレインの利点を生かしきれていません。
次にスペーシアですが、エンジンのスペックを見ると最大トルクの数字が一番小さいのが気になるかもしれません。
しかし、やはりノンターボ車の場合と同じように車体が4台中もっとも軽いことと、モーターのアシストがあるため、実際のパフォーマンスは侮れません。
そしてタントですが、エンジンのスペックは平均的で、モーターのアシストもなく、車体もスペーシアほど軽くはなく・・・とスペック上はパっとしません。
しかし、効率の高いD-CVTがカバーしてくれるので、スペック以上の走りが期待できるでしょう。
次にカタログ燃費を比較すると、ノンターボ車同様タントがもっとも良く、ルークスがもっとも悪い数値になっています。
ターボ車の場合も、ルークスは車重が足を引っ張っているようです。
■ 実際の動力性能も、N-BOXがナンバーワン

実際の動力性能も、ターボ車の場合はN-BOXが一番優れています。
ライバルよりも強力なエンジントルクが物をいい、加速力は軽ハイトワゴンでトップです。
とにかくエンジンの性能が高いので、モーターのアシストがないことも特にデメリットになっていません。
特に高速道路の本線への合流や、追い越し加速時にパワフルさが実感できるでしょう。
そのN-BOXに次ぐ動力性能を持つのが、スペーシアです。
エンジンのトルクは4台の中で一番劣っていますが、モーターがある程度カバーしてくれる上、車体の軽さが効いています。
パワーモードを使えば、感覚的なキビキビ感は一番かもしれません。
エンジンのスペックではスペーシアに見劣りしないタントは、モーターのアシストがないため加速の瞬発力で一歩を譲ります。
また、ルークスはせっかくのモーターのアシストが車体の重さで帳消しになるのがマイナス要素です。
タントとルークスの動力性能は、ほぼ互角といえるでしょう。
次に実燃費を比較すると、燃費検証サイト「e燃費」のデータでは以下のとおりとなっています。
- N-BOX 15.0~15.8km/L
- タント 15.9~16.5km/L
- スペーシア 14.5~18.4km/L
- ルークス 15.5km/L
実燃費の平均値を取ると、4台に極端な差はありません。
カタログ燃費では群を抜いて悪かったルークスも、実燃費は悪くない数値です。
ターボ車の動力性能&燃費性能の総合評価 (5段階)
- N-BOX 4.5
- スペーシア 4
- タント 3.5
- ルークス 3.5
操縦安定性が一番高いのは、ルークス

軽スーパーハイトワゴンは車高がかなり高いのに対し、全幅が制限される軽自動車規格のために、トレッド (タイヤとタイヤの間隔) が狭くなっています。
そのため、操縦安定性の点では基本的に不利です。
そんな中で、ルークスは軽スーパーハイトワゴン特有のネガが少なく、安心して運転できます。
ヘタなコンパクトカー顔負けの、しっかりした足回りを持っているため、カーブの連続する山道でも不安感がありません。
また、ステアリングレスポンスが適度にシャープなことや、ステアリングフィールが優れていることもルークスの美点です。
さらにルークスには、滑りやすい路面での走行安定性を確保する「ブレーキLSD機能」が装備されるため、雨の日でも安心して走ることができます。
ルークスなら、特に背の高いクルマに乗っていることを意識せずに走れるでしょう。
そのルークスに引けを取らない足回りを持つのが、タントです。
ただ、ステアリングフィールがルークスより少し頼りないため、次点としました。
そして、動力性能では高く評価できるN-BOXですが、足回りが他車よりも柔らかいため、カーブでの車体のロールが大きめです。
その一方で、N-BOXにはカーブで内側のタイヤにブレーキをかけ、旋回性を高める「アジャイルハンドリングアシスト」という武器があるものの、より設計の新しいルークスやタントと比べ操縦安定性は幾分劣ります。
スペーシアは、足回りのしっかり感がルークスやタントより劣ることや、ステアリングが軽すぎて少し頼りないことがマイナスポイント。
また、ステアリングレシオがスロー過ぎて、カーブでステアリング操作が忙しくなるのも欠点です。
動力性能は優れているスペーシアですが、操縦安定性ではワーストになってしまいます。
操縦安定性の評価 (5段階)
- ルークス 4
- タント 3.5
- N-BOX 3
- スペーシア 2.5
総合的な走行性能ナンバーワンは、N-BOX!

動力性能と操縦安定性をトータルした走行性能では、ターボ車・ノンターボ車を問わずN-BOXをナンバーワンにあげます。
走行性能の総合評価 (10点満点)
- N-BOX 7~7.5
- ルークス 6.5~7.5
- タント 6.5~7
- スペーシア 6.5
動力性能が優れていることや、ベストではないものの破綻のない操縦安定性を備えていることが、ナンバーワンにあげた理由です。
動力性能と操縦安定性のバランスは、4台の中で一番と言えるでしょう。
ルークスは操縦安定性だけならベストですが、動力性能でN-BOXに見劣りするのが欠点です。
またノンターボ車の燃費の悪さも弱点にあげられます。
タントは動力性能、操縦安定性とも悪くありませんが、ライバルと比べ飛び抜けたポイントがありません。
スペーシアは動力性能はN-BOXにそん色ないものの、操縦安定性が劣るため、総合評価はワーストになってしまいます。
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