輸入コンパクトSUVの走行性能を徹底比較!!

いま、輸入コンパクトSUV市場が盛り上がっています。
各社から続々とニューモデルが登場し、百花繚乱 (ひゃっかりょうらん) の状況と言えるでしょう。
ここでは輸入コンパクトSUVの中から特に人気の高い4台ピックアップし、走行性能を徹底比較します。
4台の動力性能を比較
比較する車種は以下の4台です。
フォルクスワーゲン・T-クロス 2,925,000円~3,574,000円
ルノー・キャプチャー (ガソリン車) 3,190,000円~3,320,000円
プジョー・2008 (ガソリン車) 3,413,000円~3,856,000円
フィアット・500X 3,420,000円~3,980,000円

ドイツ車が1台 (T-クロス)、フランス車が2台 (キャプチャーと2008)、イタリア車が1台 (500X) という面子です。
まずはじめに、4台のパワートレインなどを比較してみましょう。
キャプチャーにはハイブリッド、プジョー2008にはEVやディーゼル車も設定されていますが、条件を揃えるためすべてガソリン車をピックアップしています。
■ スペックはキャプチャーが最強
項目 / 車名 | T-クロス | キャプチャー | 2008 | 500X |
---|---|---|---|---|
エンジン | 1L直3ターボ | 1.3L直4ターボ | 1.2L直3ターボ | 1.3L直4ターボ |
最高出力 (ps /rpm) | 116 / 5,000~5,500 | 154 / 5,500 | 130 / 5,500 | 151 / 5,500 |
最大トルク (kg・m /rpm) | 20.4 / 2,000~3,500 | 27.5 / 1,800 | 23.5 / 1,750 | 27.5 / 1,850 |
トランスミッション | 7DCT | 7DCT | 8AT | 6DCT |
車両重量 (kg) | 1,270 | 1,310 | 1,270 | 1,410~1,440 |
WTLCモード燃費 (km/L) | 16.9 | 17.0 | 17.1 | 13.4 |
エンジンのスペックを比較すると、最高出力はキャプチャーがもっとも大きく、500Xが僅差で続きます。

最大トルクはキャプチャーと500Xが並んでトップの数値で、やはり排気量が1.3Lと大きいことが効いているのは明らかです。
排気量が1Lともっとも小さいT-クロスは、最高出力・最大トルクとも4台中もっとも小さいのは仕方ないところ。
排気量が1.2Lと中間に位置する2008は、スペックもキャプチャーおよび500XとT-クロスの中間くらいになっています。
シリンダーの数はキャプチャーと500Xが4気筒、T-クロスと2008が3気筒です。
振動や回転の滑らかさの点では、当時4気筒の方が有利になります。
トラスミッションは2008が唯一トルコン式のATで、他の3台はデュアルクラッチ式のDCTです。

変速の滑らかさではトルコン式が、変速スピードの速さではDCTが有利と言えます。
また、エンジンのパワーを有効に引き出したり、燃費を稼ぐには段数が多い方が有利です。
その点では8速の2008がもっとも有利で、6速しかない500Xがもっとも不利になっています。
また車両重量も動力性能を左右する条件になりますが、500Xは4台中飛びぬけて重いので、パワーの優位を帳消しにしている面は否めません。
この車体の重さと、トランスミッションの段数が少ないことが相まって、500Xは燃費がほかの3台よりかなり劣っています。
■ 実際の動力性能もキャプチャーがトップ
ここで、4台の加速性能を比較してみましょう。
各車の0-100km/h加速タイム (欧州仕様のデータ) は以下のとおりです。
- T-クロス 10.2秒
- キャプチャー 8.6秒
- 2008 9.1秒
- 500X 9.1秒
キャプチャーは唯一9秒を切る8.6秒の加速タイムをマーク、頭ひとつ抜きん出たパフォーマンスを誇ります。

単にタイム的に速いだけでなく、低速トルクの太さや高回転域の伸びにもすぐれ、ドライバビリティも優秀。
またDCTもありがちなギクシャク感が少なく、ギアのつながりがスムーズなところもキャプチャーの美点です。
キャプチャーと同じ最大トルクを誇る500Xの加速タイムが0.5秒遅いのは、やはり車両重量が100kg以上重いことと、DCTの段数が少ないことが要因でしょう。
とは言えエンジンのフィーリングがとても活発なうえ、エンジン音も心地良く、感覚的にはキャプチャーに勝る魅力があります。

2008はエンジンのスペックでは500Xに劣るものの、車両重量が軽いこととATの段数が多いことがプラスに作用し、500Xと同等の加速性能を発揮。
動力性能はキャプチャーには一歩を譲るものの、実用上不満を感じるシーンはまずありません。
ただしエンジンが3気筒なので、回転のスムーズさでは4気筒勢に劣ります。
T-クロスは、排気量の小ささが加速性能に如実に表れてしまっています。
低回転域でのトルクの細さも弱点で、電光石火の変速スピードを誇るDCTをもってしてもドライバビリティはほかの3台に及びません。
3気筒特有の振動も、やや気になるレベルです。
本国仕様に設定のある1.5L直4ターボエンジン (最高出力150ps) 搭載車ならこうした不満点は一掃されるはずですが、残念ながら日本には導入されていません。
動力性能の評価 (5段階)
- キャプチャー 4.5
- 2008 4
- 500X 4
- T-クロス 3
操縦安定性も4台とも高水準
操縦安定性は4台ともSUVながらレベルが高く、いずれもワインディング走行も苦にしません。
中でもキビキビ感に優れるのがT-クロスで、SUVであることを忘れさせるほど軽快に駆け回ることができます。
2008はT-クロスほどではないものの、フットワークは軽くワインディング走行は得意項目です。
500Xも見た目のイメージよりずっとハンドリングが良く、車体の重さを感じさせない身のこなしを見せます。
ただし足回りが硬く、コーナリング中にギャップを乗り越えると進路が乱されてしまうのが難点です。
キャプチャーはこれら3台と比べ安定性指向で、オンザレール感覚のコーナリングが持ち味。
とは言え決して鈍重なわけでなく、ステアリングの応答性がいいのでストレスなくワインディング走行をこなせます。
操縦安定性の評価 (5段階)
- T-クロス 4.5
- キャプチャー 4
- 2008 4
- 500X 3.5
総合的な走行性能が一番高いのはキャプチャー!
ここまで輸入コンパクトSUVの走行性能を検証してきましたが、2つの項目の得点を合計すると以下のとおりになります。
走行性能の総合評価 (10点満点)
- キャプチャー 8.5
- 2008 8
- T-クロス 7.5
- 500X 7.5
この得点のとおり、ここで取り上げた輸入コンパクトカーSUVの中で総合的な走行性能が一番高いのは、味付けの好みを度外視すればキャプチャーです。

動力性能が4台の中で頭ひとつ抜けているうえ、ハンドリングも万人向けにセッティングされているからです。
また4気筒ならではのスムーズさも、キャプチャーの魅力になっています。
2008は絶対的な動力性能こそキャプチャーに一歩を譲るものの、8速ATの助けもありドライバビリティは引けを取りません。
ハンドリングはキャプチャー以上に軽快なので、3気筒特有のビートが気にならなければ2008の選択も十分ありです。
また、500Xのイタリア車らしいホットな乗り味も魅力があります。
洗練度ではライバルに譲る面はあるものの、運転の楽しさなら負けていません。
T-クロスはほかの3台より排気量が小さいため、動力性能が劣るのが泣き所。
山道の上りや高速道路では、もっとパンチが欲しくなるかもしれません。
しかしハンドリングの軽快感はピカ一なので、下りのワインディングでの楽しさはトップレベルと言えるでしょう。
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